初恋レモン

確かに罰ゲームって事で
電話をしたけど、
これは罰ゲームじゃない。
そんな言い方は違うと思う。


だって今の大河君は
顔を真っ赤に染めて
嬉しそうに微笑んでいるから。


「…俺、ちゃんと言えて良かった。
正直最近全然言ってなくて
不安にさせてたかも…。
さんきゅ!」


逆にお礼を言われてしまった。


罰ゲームだったはずが
みんながほっこりする結果になって
いい雰囲気のまま第2回戦がスタートした。


そして2回戦が始まってからすぐ
私は崖の上に立たされた気分。


手札にはババ。
そしてそれは私の手から最後まで
一度も移動することはなかった。


仕組まれたんじゃないかって思うくらい
綺麗にみんなの手札はなくなっていき、
史上最速くらいの速さで
私の負けが決まった。