初恋レモン

「うわ、お前ババ引いたの?最悪。」


そう言うのは
大河君のカードを引く光輝君。
大河君はわざとらしく
1枚のカードを上に飛び出すような形で
構えていた。


「俺これ~。」


その様子に躊躇うことなく、
飛び出ていないカード引くと
数字が揃ったのか
2枚カードを捨てた。


「なんでこれ引かないんだよ!」


「大河は単純だから
考えることがすぐわかる。
惑わすなんて事出来ないから
それ、ババだろどうせ。」


シレっと言ってのけた光輝君に
何も言い返せない大河君。
…図星だったんだね。


結局それから
ババの位置が移動することはなく、
最初の罰ゲームは大河君となった。


「もう何でもやってやるよ!」


負けたのが悔しかったのか、
開き直って罰ゲームを
ちゃんと受けようとしている。