初恋レモン

本気で行きたくないけど、
菜々に呼ばれたら
行かないわけにはいかない。


渋々菜々と光輝がいる
フライヤーの所に行くと


「おい、海人まずは菜々ちゃんと
俺を見習ってエプロンとバンダナを付けろ。」


早速光輝の指導が入った。


うんざりしながらも
大人しく光輝の指示に従った。


「ねぇ海人君!
フライドポテトって
深いんだね!!
光輝君に色々教えてもらったよ!
揚げる温度とか時間とか!
ちょうどいい所があるんだって!」


…さすが菜々としか言えない。


だって、この状態の光輝に
尊敬の目を向けたのは
もちろん菜々が初めてだから。


菜々は人や物に対して
好き嫌いしないし、
なんでも楽しそうにやる。