初恋レモン

逆に感動しない方がおかしい!


「ほら、菜々。
感動するのはまだ早いよ。
他にもたくさんあるから
色々見て回ろう。」


海人君に言われて思い出した。
教室で出し物をしてる
クラスもあることを。


「どこから行きたい?」


広げられたパンフレットを見て
一番に目をひかれたところ。


「わたあめ…。」


そこには某有名店みたいな
カラフルなわたあめが載っていた。


「ん。了解。
じゃ、俺ら別行動ね。」


光輝君は当番でいないから
残っていたさくらちゃんと
大河君に別れを言って
わたあめの教室へ向かった。


「海人君、いいの?
元々4人で回る予定が…。」


「いーの。
俺も初めての文化祭は
菜々と回りたかったし、
それに2人で行ってきなって
言ったのはあの2人だから。」