きっと俺は
菜々の事が好きで、大好きで
大切でどうしようもないんだと思う。


…って。
恥ずいな…。


菜々の事になるとどうも変になる…。


今だって、隣で嬉しそうに
クレープを頬張ってる菜々を
抱きしめたくなる。


「…?海人君も食べる?」


俺の視線に気付いた菜々が
きょとんとした顔から
笑顔になって
俺にクレープを差し出してきた。


あー…、ダメ。可愛い。


「いらないからキスしていい?」


そう聞けばボッと顔を真っ赤に染めて
アタフタしている。


「そ、それは、ダメだよ!?
ここ街中だしたくさん人いるし!
それにそれに…。」


他の理由が思い浮かばなくなったのか、
言葉を詰まらせて俯いた。