「きゃーー!」
「素敵!!」
「お似合い~!」
「かっこいい!!」


あちこちから色んな言葉が
飛び交った。


「はい、営業妨害だから
そういう事は裏でやって。」


光輝君に背中を押され、
恥ずかしさで顔を上げられないまま
裏へと急いだ。


だけどキッチンの隙間からも
視線を感じてそっちを見ると


「や~ん、青春!!」
「海人も菜々もやるね~。」


お母さんとさくらちゃんに
からかわれた。


これにはさすがの海人君も焦ったのか、
さっきまでの
意地悪モードはなくなり
足早にホールへと戻って行った。


私も、今は誰の顔も見れないから、
2人の話しかける声を無視して
自分の作業へと戻った。