「菜々、さすがにそれは…」「大丈夫!」


俺の言葉を無視して
ベットの方へ引っ張られた。


いやいや、俺が大丈夫じゃないんだけど…
なんて言えるはずもなく、
菜々にされるがまま
俺たちは同じベットへと入った。


「それじゃ、お休み!!」


壁の方を向いて寝る体制に入った。


ダブルベットのおかげで
俺と菜々の間には
スペースがあったのが救いだけど、
こんなの寝れるかよ…。


1人余計な考えを頭から
消そうとしていると
隣からスースーと寝息が聞こえてきた。


こんな安心した顔で
寝られるのも男として
どうなのかって思ったけど、
それだけ俺を信じてくれていると
プラスに考え、眠る菜々の頬にキスをした。


「へへ…、すきぃ、かいと、くん…」


寝言でこんな事を言われ、
俺が朝まで寝れなかったことは
言うまでもない―――


海人Side END