「朝!教室で助けてくれたでしょ?
ありがとう!
それと、クラスの子達はみんな
海人君は冷たいって言うけど、
私はそうは思わないよ!
だって、学校一緒に来てくれたり
助けてくれたり、
今だってこうやって案内してくれてる。
だから、海人君はすっごく優しい人だと思う!!」


…って、私はいきなり何を言ってるんだろうか。
自分の言ったことが急に恥ずかしくなった。


「あ、いや、その、ご、ごめんね!
変な事言って!気にしないで!」


海人君は目を丸くして驚いた後、
突然声を出して笑い始めた。


「ふっ、はは!」


その光景を今度は私が目を丸くしてしまった。


だって…海人君が笑った…。


その笑顔が
初恋の男の子とあまりにも似すぎていて
私は見惚れていた。