初恋レモン

それはさくらちゃんはもちろん、
海人君と光輝君も頭がいい。


入学試験はこの3人がトップを抑えた。


なのになんで大河君だけが
勉強出来ないかは謎だけど…。


「なーなーちゃん?
始める前からぼっーっとしない!」


ヒッ!

思わず背筋が伸びてしまう
さくらちゃんの声に気合を入れた。


「…で、ここはXを代入して、そう。
ほら解けた!!」


さくらちゃんは教え方が
すっごく上手で分かりやすかった。


「これで数学はOKだね。
大河も大丈夫?
なら、交代で海人が菜々の
英語教えてあげてね~。」


数学をみっちりやった後は英語。
一番苦手なんだよね…。


「菜々、どこが分からないの?」


さくらちゃんと交代で
私の隣に座った海人君は
普段はかけないメガネをしている。