大好きな君に


手を振り返しながら私は藍くんを写真に収めたい。


こうやって一緒にいられるのもあと約半月。


あと半月もしたら藍くんは卒業してしまう。


だから少しでも思い出を写真に収めたかった。


藍くんの写真はもちろん、2人で撮った写真などは日に日に増えていった。


ぴゅーんと滑り台を滑った藍くんはなにか見つけたような表情をして、私の手を掴んだ。