今日は短縮授業だったため早く帰れるのだけど、けっこう田舎にある私たちの学校の最寄り駅には、1時間に1本程度しか電車が走らない。 「あ!久しぶりに公園行きたい!」 「寒いけど行くか」 そう言って歩き出した藍くんの後ろを追いかける。 2年生の廊下からは「あの2人って付き合ってるの?」とか「珠莉の彼氏?」とか、そういった声が聞こえてくる。