藍くんは夏までソフトテニス部に所属していた。 部活を引退した後、私の働いているカフェに入った。 私はホールスタッフ、藍くんはキッチンスタッフ。 いつものようにスタッフルームに入ると、そこには同じ高校の制服を身にまとった男の子がいた。 くるっと振り返ると彼はぺこりとお辞儀をした。 「今日から入りました、佐伯藍です。同じ高校だよね?」