スマイルウォーター

24話
夜、繋が家で休んでいると木乃美が側にやって来た。
「繋、彼女さんとはどうなの?」
「特に問題ないけど、ところで父さんは?」
「あなたの事を心配しているわ」
「そうか……」
「でもお父さんもあなたの事を思っているのよ。障害者を支えるというのは大変だからね」
繋は複雑な気持ちになった。
しかしいずれ父親の仙太にも分かってほしいと繋は思った。
その頃、仙太はある場所に来ていた。
それは障害者バスケ会場だった。
そこでは車椅子に乗った選手達がバスケットボールをしていた。
仙太は繋の事を考えて障害者の勉強をしようと思った。
車椅子選手達は楽しそうにバスケットボールをしていた。
その姿は楽しそうだった。
――あの選手達も好きで車椅子に乗っているんじゃないよな。
そんな事は分かっているが仙太は繋の考えを否定して良いのか考える。
翌週の日曜日、実奈は車椅子に乗りながら目的地に向かっていた。
そして公園に辿り着いた。
「実奈!」
声の方向を見ると繋がいた。
「じゃあ行くか」
「うん」
そして2人は遊園地に向かう。
電車で40分かけて行くと遊園地に着いた。
「実奈、何に乗りたい?」繋は聞く。
「私は何でも良いよ」
繋は考える。
できるだけ実奈に負担のない乗り物に乗りたいと考えたため。
ふとジェットコースターが目に入った。
しかしジェットコースターは実奈には危険だと感じた。
別の方向を見るとメリーゴーランドが目に入った。
――メリーゴーランドなら大丈夫か?
しかし乗せて動いたときに誤って落ちてしまうと考えた繋はやめる事にした。
「私は良いから繋だけで乗ってきなよ」
「いや、さすがにそれは出来ない」繋は言った。
このまま何も乗れず終わりそうだった。
ふと上を見るとそこには観覧車があった。
「……観覧車なら大丈夫だな」
「うん。それなら乗れそう」実奈は笑顔になった。
そして2人は観覧車に乗った。
観覧車はゆっくり上に上がっていく。
「綺麗だね」実奈は嬉しそうだった。
「そうだな。夜に見たらさそかし綺麗だろうな」
ふと下を見ると色々なアトラクションがあった。
繋は思った。
――実奈は今まで何度楽しい事を我慢してきたのだろうか
そしてさらに思った。
高校生の頃、実奈とは遊びにいったりもしたがしかし友達数人と遊んだ事はあるものの2人でデートをした事はなかった。
高校生の時、繋が思い描いた夢が今、形は違うが実現したようだった。