「じゃあ、カレーを作ってよ。
最近、食べてないし。」
食べるのかよ!
なんか、複雑な気持ちだけど、カレーだったら慣れてるし、そこそこ自信のある料理だから良かったよ。
私がカレーを作る間、手島さんはテーブルの席に着いていて…
「さっきも言ったけど…ご主人は家計簿なんて付けても見ないし、却ってご機嫌を損ねるだけよ。」
「……どうしてですか?」
「あんた、知らないの?
ご主人はこのあたりの大地主なのよ。
マンションやらビルをいくつも持ってて、何もしなくてもどんどんお金が入って来るの。
だから、御主人は毎日遊び惚けてるわけだけど、どれだけ遣ってもお金は増えるの。」
「でも、だからって言って、お金を無駄遣いするのはおかしいと思いますし、お金の管理はきっちりと報告した方が良いと思います。」
「だから!それはあんたの考えでしょ。
ご主人はそうじゃないの。
ご主人は、どんどん遣った方が喜ばれるの!」
そんな虫の良い話…やっぱり私には納得出来ない。
そりゃあ、史郎さんが遊び歩くのは勝手だけど、私が生活費を好き勝手に遣って良いとは絶対に思えないもの。
「少しくらいちょろまかしたって、御主人はなんとも思わないどころか、お金がなくなったって言ったら、嬉しそうに出してくれるのよ。」
嬉しそうだなんて、そんな馬鹿な…
最近、食べてないし。」
食べるのかよ!
なんか、複雑な気持ちだけど、カレーだったら慣れてるし、そこそこ自信のある料理だから良かったよ。
私がカレーを作る間、手島さんはテーブルの席に着いていて…
「さっきも言ったけど…ご主人は家計簿なんて付けても見ないし、却ってご機嫌を損ねるだけよ。」
「……どうしてですか?」
「あんた、知らないの?
ご主人はこのあたりの大地主なのよ。
マンションやらビルをいくつも持ってて、何もしなくてもどんどんお金が入って来るの。
だから、御主人は毎日遊び惚けてるわけだけど、どれだけ遣ってもお金は増えるの。」
「でも、だからって言って、お金を無駄遣いするのはおかしいと思いますし、お金の管理はきっちりと報告した方が良いと思います。」
「だから!それはあんたの考えでしょ。
ご主人はそうじゃないの。
ご主人は、どんどん遣った方が喜ばれるの!」
そんな虫の良い話…やっぱり私には納得出来ない。
そりゃあ、史郎さんが遊び歩くのは勝手だけど、私が生活費を好き勝手に遣って良いとは絶対に思えないもの。
「少しくらいちょろまかしたって、御主人はなんとも思わないどころか、お金がなくなったって言ったら、嬉しそうに出してくれるのよ。」
嬉しそうだなんて、そんな馬鹿な…



