恋のキューピッドは怪獣でした!

結局、私達は一緒にスーパーに行くことになった。
もちろん、いつものようにタクシーで。
タクシーの中でも、お互い、全く喋べらない。
ものすごーーく気まずい雰囲気だ。



スーパーに着いても、やっぱり喋らない。
二人ともずっと無言のまま、買い物をした。
私はぬか漬けのことなんて全くわからないし、カートを押しながら手島さんの後を付いて行くだけ。



今日は買ったものは、ほぼぬか漬け関連と思われるものだけだった。
お菓子が少しあったけど、今までに比べたらずっと少なかった。
ま、今は住み込みだし、この間スーパーに行った時にけっこういろいろ買ってたし、なにより今日はお金のことで揉めたから、今日は控えめにしたのかもしれない。







「じゃあ、私、お掃除を…」

「違うでしょ。今から昼食に取り掛からないと。
もうあんまり時間もないんだから。」



まぁ、確かにそうだ。
いつもの私の手抜き(?)料理なら全然大丈夫だけど、ちゃんとした料理を作るなら、今から取り掛からないと間に合わないかもしれない。
手島さんと関わるのはいやだけど、仕方がない。
私はまた朝と同様に、手島さんに教わりながら、昼食を作った。