恋のキューピッドは怪獣でした!





「えっ!?それは手島さんに料理を習うのがいやだってことなのか?」

次の日、私は手島さんのことを史郎さんに相談した。
だけど、史郎さんの反応は意外なもので…



「い、いやってわけではないんですが、わざわざそんなことに来てもらうっていうのも…
……まさかとは思いますが、そのことで料金でも発生したら。」

「あぁ、それはもちろん払わなきゃいけないだろうね。
わざわざ来てくれるわけだから。」

「えっ!?」

史郎さん…良いの??
そんな厚かましいことを許すつもり!?



「……家政婦さんって、失業保険みたいなものがないらしいからな。
もうだいぶ休んでるし、手島さんもいろいろ大変なんじゃないか?」

え?そうなの?
でも、だからっていって、手島さんの言いなりになって良いのかな?



「料理学校だと思えば良いんじゃないか?
何でも、教わっておいて損なことなんてないと思うが…」

「え…そ、そりゃあ、そうなんですが…」

「じゃあ、何の問題もないな。」

え…?もう話は終わり?
私は、手島さんに料理を習わないといけないわけ??
え?え?え?



「……じゃあ、出掛けるから。」

「は、はい。」

私があたふたしてるうちに、史郎さんは朝食を済ませてしまった。