恋のキューピッドは怪獣でした！

全く、もうどう対処したら良いのか、わからない…



手島さんは、スーパーで私が買い物中はとにかくずっと付きまとい…
レジに行こうとしたら、いつの間にかかごをもうひとつ持って来て…
私の買ってるものを見て、足りないものでも買ったのかと思ってたら、なんとそれを手島さんは自分の持ってたエコバッグに入れた…
つまり、自分の食べたいものを史郎さんの生活費から買ったことになる。
信じられない！
その他にも、タクシー代が往復で２０００円弱かかってるのに…



手島さんは、私が夕食を作る様子をじっと見てた。
それだけじゃない。
手島さんも食べて帰るから、三人分作れって言われた。



私は手島さんの言うことに従わないといけないんだろうか？
そりゃあ、確かに手島さんはこのお屋敷での先輩ではあるけれど、私は手島さんに雇われてるわけじゃないだから。
でも、それをはっきり言って良いものかどうか…
言ったら、確実にぎくしゃくするだろう。
いや、もうすでにかなり険悪なムードにはなってるけど。



迷った挙句、私はもう手島さんのことは気にせずに、無視して夕食作りに専念した。
気にはしないといっても、じっと見られてるからやりにくくて仕方なかったけど…