恋のキューピッドは怪獣でした!






(はぁ~…疲れた。)



ごく普通に展示物を見てまわったら、きっと10分くらいで見尽くしてしまうと思うんだけど…
入口から、史郎さんのうんちくをじっくりと聞かされて…
出て来たのは、入ってから3時間近く経った頃だった。

イベント会場を出てから、私達はデパート中にあるレストランに入った。




「……どうだった?」

「え?」

どうだった?って…イベントのこと、それともレギラのこと?



「よ、良かったです。」

どっちなのかわからないから、適当なことを答えてみた。



「良かったって…何が良かったんだ?」

「え?そ、そりゃあ、もうジオラマは迫力あるし、滅多に見られない着ぐるみも見れましたから。」

「そうか、それは良かった。」

史郎さんは嬉しそうな顔で微笑んだ。



言ってみれば、レギラは史郎さんの恋人みたいなもので…その恋人を友達に紹介して、褒められたような気分なのかもしれないな。



「あ、そうそう。これ。」

史郎さんが、小さな包みを私の前に差し出した。
デパートの包装紙だ。
あ、そういえば、レギラのグッズ売り場でも、史郎さんはなにかいろいろ買ってたみたいだけど、もしや……



「なんですか?これ…」

見当はついてたけど、一応、聞いてみた。