でも、レギラのイベントはまだなのかな?
あ...もしかしたら、夜のイベント??
だったら、もっと遅くに出て来たら良かったんじゃ…
あ、そっか!史郎さんがここで遊びたかったのかな?
そういえば、けっこう楽しそうな顔してたよね。
いろいろ考えているうちに、あたりは暗くなっていた。



「今から、パレードが始まるんだ。」

「パレード?」



そっか、パレードにレギラが来るんだね?
どうやって押さえたのかわからないけど、私達は最前列にいた。
そりゃあ、レギラが出るとなったら、史郎さんも頑張るよね。



「あっ!」

急に明るい音楽が流れて、華やかなイルミレーションが近づいてくるのがわかった。
観客の中からも歓声が上がる。



「わぁ!」

なんて綺麗なんだろう?
それは、さながら夢の国…
キャラクターたちの乗った馬車がキラキラ光る…



年も忘れて、私は声を上げ、キャラクターに向かって飛び跳ねて大きく手を振った。
私の目は、華やかな宝石のようなパレードに釘付けだ。
良い場所だから遮るものもなく、本当に良く見える。



やがて、夢のようなパレードは終わり…



「……寒くないか?」

「いえ、全然。」

「じゃあ、そろそろ帰ろうか。」

「はい、そうですね。」



あまりに楽しくて、疲れも寒さも少しも感じなかった。