「団長さん!?こんな朝早くにどうしたんですか!?」
「いや、すまない…シキさんはいるか?」
「お呼び致します!お部屋でお待ちください!」
夜中にやることが全て終わり、そのまま馬を走らせてきた。
まだ使用人たちも仕事を始めたばかりだろう。
こんな朝早くに何事だと騒いでいる。
「ルカさん!こんな朝からどうしたんですか!?」
見るからに今起こされた格好のシキさんに申し訳なく思いつつも挨拶をする。
「こんな朝早くからすみません。今日はシキさんに伝えたいことがありまして…エマさんを僕の妻にもらいたいのです。」
しん…と一瞬静まる
「…うん、ルカさんには僕もエマもお世話になったからね。むしろ、ルカさんの妻になれるなんてエマは幸せだよ。」
「ありがとうございます…!あの、エマはここにいるんですか?」