朝、目を覚ますといつも嫌になっていた景色がすごく綺麗に見える。

朝日が部屋を照らして、部屋に飾ってある花がより一層輝いて見える。


コンコン

「響紀ちゃん、おはよう。よく眠れた？」

部屋のドアが開かれ、先生が入ってくる。

「はい、眠れました」

いつもは朝起きたら、また病気が進行してそうで怖くて眠れないのに今日はよく眠れたんだ。


多分、昨日亮くんに出逢ったから。

なんだか安心したんだよね

こんなによく眠れたの初めて

「それは良かった。朝ごはん、ここに置いておくね」

ご飯を置いて部屋をでていく先生

「ありがとうございます。」

そっと箸に手を伸ばして、ひと口ご飯を食べてみた

「！…おいしい」

家で食べるご飯よりかは味は薄いけど、美味しかった。

できるだけ私が食べやすいようにご飯を作ってくれたんだ…

なんだかすごく、心が温かくなった。

よくわまりを見てみれば、私がここ気づいたやすいように工夫してくれているんだなって

初めて気づいた