ボクと同じ色を持つということは――うまく消化出来ない何かをブシも背負っているということだ。

 ボクはそれ以上、ブシに声をかけることが出来なかった。

 晩御飯はいつも以上に会話がなかった。静まりかえった湖の水面のこどく凪ぎ、ボクとブシ間には冷たささえ横たわっていた。