目の前に息絶えているのは、クラスメイトの菅井 晴香だ。 ナイフが刺さった腹部からは、息絶えた今も生前の彼女のように鮮明な血液が流れていた。 そして、ナイフを刺したのは私。 ここは、学校の屋上で、今は放課後。 部活動にあまり熱心でない私たちの高校には、もう人はあまりいないだろう。