「おいこら、遅いぞ ″アン″!」


「ごめんって、すぐ作る」


「ホットミルクなんて俺初めて聞い…「お前が知らないだけ」」






私はその2人のやりとりをポカンと見ていた。



もしかして、ホットミルクって私のために………









「…アン……さん…」


おそらく赤髪のお兄さんの名前をぼそっと呟く。






「君、アンの知り合い?」


「いえ、1回ここでお会いしたことがあって」



名前まで知れるなんて私的にはラッキーだったけど

ふーん、と何故かつまらなそうに食器を拭くお兄さんその2







しばらく無言でドリンクを待っていると



「お待たせしました、ごゆっくり」





再び″アン″さんが出てきてマグを優しく置いた。















…………………やっぱりかっこいい。かっこよすぎる。

どんどん彼のことを知りたいと思ってしまう。








「かっこいい、彼女とかいるのかな……」


まずい、心の声が漏れたか と焦ると

ニヤッとした顔のお兄さんその2と目が合った。






「アテレコしないでください」


「ごめんごめん、でも合ってたでしょ?」






図星すぎて何も言えない…………






「特別にいろいろ教えてあげるよ、アンの大親友の俺が!」

「是非お願いします」



即答、、と笑い転げるお兄さんは置いといて

今日はたくさんの収穫ができそうだ。