幼い時に祖母が小箱をくれた。

箱の中には幸せがつまっていると…。


大切にした。

わたしは、普通のOLだった…。

それなりのスキルと同僚とも旅行に行ったりする。

そんなわたしの日常がらりと変わる事が起きた。


会社が吸収合併されたのだ。

わたしは、若社長の秘書に抜擢されたのだ。


何で…わたしが…。

朝のコーヒーをブラックで片岡汐里は渡した。

「社長、ブラックで大丈夫ですか?」

「…。いや良いこのままで。」

今日のスケジュールを話すと

「君はバカか?」

と言われた。


「そんな分刻みで仕事の話など出来ないだろ!スケジュールを半分にしろ!」

ちぇっ、嫌な奴。

「君さ、今、俺の事嫌な奴と思ったろ!」

「そんな事は一切思っておりません。」

あぁ、面倒くさいタイプだA型かな…。

「それにこのコーヒー不味い。」

「ミルクか砂糖、ガムシロップなど持って来ましょうか?」

「最初から入れてこい!」

ひぃーなんてワガママな性格。

何人もの会社に周り挨拶していく。

仕事の顔になるとカッコいい。

しかし、人使いが荒い。

「お菓子とジュース買って来て。」

コンビニも人に行かせる。

お菓子って子供みたいだ。

チョコレートとウーロン茶を買って車に戻った。

「君は、アホなのか?チョコレートは嫌いなんだよ。ポテトチップスと炭酸が俺は好きなんだ。」

はぁ…。分かりましたよ。

「あ!また嫌な顔したな。」

「してません。」

ポテトチップスと炭酸を買って来ると社長は眠っていた。

思わず綺麗な男と呟いてしまった。

会社に戻って来ても仕事仕事である。

「明日のスケジュール考えておけ。」

と汐里に言って定時になると帰って行った。

鬼社長が…。

あ、そういえば社長の名前聞いてなかった。