もしかしたら、断られてしまうかも知れない。

嫌な顔をされる可能性だってある。

だけど、もう覚悟はできた。

私は画面をタップして文字を打った。

『今週の金曜日が空いています』

そう返信をすると、すぐに返事が返ってきた。

『金曜日ね、わかった

その日の18時にこの前待ち合わせしたスタバにきて欲しい

N駅のスタバ、覚えてる?』

『はい、覚えています

そこで待っています』

返事を返し終えると、私は息を吐いた。

「お姉ちゃん」

そんな私の様子に、ゆかりが声をかけてきた。

「お節介だと思うけど…私、お姉ちゃんには幸せになって欲しいの。

妹として、お姉ちゃんには幸せになってもらいたいの」

そう言ったゆかりに対して、
「ありがとう」

私はお礼を言うことしかできなかった。