荒い呼吸をしているところを見ると、わざわざ会社からここまで走ってきてくれたのかも知れない。

「今きたばかりなので…」

私が言ったら、
「ああ、そうなんだ」

二ノ宮さんは言い返した。

「早速だけど、何か飲み物を頼もうか?

俺が注文をしに行くから、何か飲みたいものを言って」

「えっ…あの、注文をしに行くって二ノ宮さんがですか?」

それに対して聞き返したら、
「そうだけど、君は席の方をお願いできるかな?」

二ノ宮さんが言った。

「はい、わかりました。

えっと、ソイラテのホットでお願いします」

「わかった、ホットのソイラテね。

砂糖は持って行った方がいい?」

「砂糖はいらないです」

私が首を横に振って答えたら、
「了解」

二ノ宮さんは返事をした。