僕は彼女の名前をまだ知らない

「やっぱいいよ‼
僕の家で遊ぼう!」

僕は、無意識にその言葉を言っていた。


彼女のあんな顔を、見たくなかった。
いつでも笑顔で、明るい彼女の、苦しみに歪んだ顔を…
見たくなかったんだ。




そこから、僕たちは家に向かった。
すごくすごく、ゆっくりゆっくり進んだ。

彼女の調子は、まだ戻らなかった。