僕は彼女の名前をまだ知らない

「お母さん、あの子とあんまり付き合わないでほしいの。」

「どうしてっ!!」
声は自然に出ていた。

「あの子、この前は朝っぱらから人の家に来たり、今日はヒロキのお母さんである私に挨拶しなかったり…
ちょっと非常識すぎると思わない?」

「それは!」

そこで僕は唇を噛んだ。

言い返せることは何も
………無い。