僕は彼女の名前をまだ知らない

「ヒロキ、誰が来てるっ―――――!
あっ、あなたはあの時の!」

「はい、そうです………
お邪魔しました。」

彼女は、あまりにもあっけなく帰っていった。



だけど僕に心残りはない。
なぜなら、彼女が明日、春っぽいことをしてくれるってわかってるから。
きっと、いや絶対、明日も彼女は来てくれるから。


約束するだけで、どれほど安心できるのか……
それが今日、わかった気がする。