僕は彼女の名前をまだ知らない

「いただきます!」
と、僕が手を合わせようとしたとき、彼女はこう言った。

「なんか私に言うことないの?」

「あ...えと......
さっきは疑って、すみませんでした。」


彼女に向かって、軽く頭を下げる。
僕は顔を上げた。


「うーん...
私は“ありがとう”の方がよかったかな。」