僕は彼女の名前をまだ知らない

「ホントにできるわけ?」

僕がこう聞いたのは、彼女が料理のできるようなタイプではないと思ったからだ。

お世辞にも、彼女は家庭的と言えない。
豪快だし、へんてこだし...
彼女の可愛さには、家庭的とはちょっと違う良さがある。


「何よ!できるしー!!
あんこと塩と水と砂糖を入れたらいいんだからね!!」

「本当に?」

僕は半信半疑で、彼女にぜんざいを作らせることにした。