「えっとー……」


彼女が珍しく喋り出さないので、慌てて喋り出す。



「セ、セミ、よく鳴いてるね。」

「うん。うるさい。」

機嫌の悪い声だった。





だけど、僕には、彼女がどうしたのか考えることはできなかった。


今日、僕はそれどころじゃない。
今日、僕は

















告白する。