僕は彼女の名前をまだ知らない

「そろそろ帰るね。
今日はありがとう。」

彼女はカバンを持って、玄関に向かって、回れ右をする。
長い髪が、彼女のオーラのようにつきまとう。


その時、僕は思い出した。



さっきの彼女の姿を。