ブンブンと激しく腕を上下に振ったが 透はなかなか離さないし むしろ楽しんでいて逆効果だった。 「わ、私も一緒に行くよ・・・」 千代には止められず 仕方なく透と俊太の後に続く。 2人なら別に構わないが 僕達は拓海が苦手だった。 威張りんぼうだし 千代によくいじわるをしている。 どうしよう。 腕を解いて走って逃げても 俊太は足が速いから千代が捕まる。 など どう逃れるか考えているうちに 公園にたどり着いて そこにはやはり拓海がいた。