執事は幼なじみ

「けど離れたら、お嬢様が好きという気持ちが強くなったんです。わたくしは、お嬢様以外のお人は愛せません。愛することが出来ません!」

「藍ちゃっ……」

「ですから、なにをされてもわたくしはお嬢様を諦めません!」

その言葉を聞いて、私は涙を浮かべた。

「お嬢様……!」

「ありがとっ……藍ちゃんっ……」

「……フッ……」

高科さんは、固まったままなにも言わなかった。

「春歌さん」

「海斗さん……」

「どうかお幸せに。僕は、大切な人が幸せになってくだされば、それでいいのです。水原さん、父は僕がとうにかしますので、お気になさらず」

こうして、私と海斗さんの婚約はなくなり、私と藍ちゃんは結婚することになった。