「可愛くなったって」
危うくもう一度画ビョウをぶちまけかけた。うっそまじ。まじか。
志藤君、今の言葉もう一度聞きたい。
「誰がいってたの!?」
志藤君はポスターを持って「教えませんよ」という。
そのまま次の場所に歩くので、私もついていく。
教えなさい志藤君。ねぇ、ちょっと聞こえないふり?というが、もちろんこのクールな後輩は教えてくれるはずもなく。
「志藤君モテないよ意地悪は」
「関係ないと思いんですけど、それ」
私はそのあと暗くなるまで作業をし、その帰り道でも、誰が私のことを可愛くなったといったのかを志藤君に再び聞いた。
仕方ないじゃないか。どんな人間が私のことをそう、見ててくれてるのか気になったのだ。
そういうと、志藤君は「俺は」と言った。
「そう思うんですから今後無理しないようにしたほうがいいですよ」
そう言われて、「え、あ、うん」と返した私がどうなったのかといったら――――。
了
2018/12/8


