片想いの終わりは、キミと聖なる夜に。

「あーあ、帰っちゃいましたよ?」

「やっと……な。まじ邪魔だった」

「先輩って、好きな人ほど虐めたくなるタイプのアレです?」

「……さぁ?どうだか」


結局、大量のポテチと、ジュースが入った袋をぶら下げて翔太先輩は悪魔のような女子軍団の元へと旅だった。


去年はそこに、たける先輩もいたんだろうなぁと思うと、少し複雑だけど。


「さっきの……、ほんとですか?」

「さっきのって?」

「……翔太先輩たちとの約束、断ってまで……私と"電球の集まり"観に来てくれたんですか?」


真っ直ぐ見つめる私の視線が、たける先輩と交わることはなくて。そのもどかしさから、気持ちだけが急いでしまう。


「そうだって言ったら?」

「それって……、私が先輩への片想いを今日で最後にするって言ったからですか?」


だから、最後くらい付き合ってやろう……って、それだけのことなのかな。


そこまで考えて、捨てきれない思いが頭をよぎる。


もしかしたら……先輩も私のこと……って。
だから、私とのクリスマスを選んでくれたんじゃないか……って。


だけど、そんな私の期待は


「俺も……、もう終わりにしたかったから」


先輩の一言で、跡形もなく散った。
あぁ、期待してしまった分だけ、心が泣いてる。

分かってたはずなのに、最後の最後に奇跡を願ってしまった。


ズルいな、たける先輩は。
こんなに簡単に、私の喜怒哀楽を操る。


たける先輩にとって、私もそういう存在になりたかった。