「おい」
美江は肩を揺すられて、目を覚ました。
さっきまで暗かった部屋に、明かりがつけられていた。
―――夢だったのかしら?
・・・そうよね。過去に戻るなんて、そんなこと出来るわけないのよ・・・。
この年になって、何夢見てるのかしら。
「美江」
名前を呼ばれて、美江は顔をあげた。
「―――ウソ。どうして・・?」
そこには正典の姿があった。
「おいおい、夫の顔を忘れたのか?」
と、正典は笑った。
美江の目から涙が溢れた。
―――夢じゃなかったのね。
あれは夢じゃなかったんだわ!
未来が変わった。
過去を変える事で、未来にも変化が起こっていた。
美江は今日、71歳の誕生日を迎える。
美江の隣には、夫の正典が笑顔で寄り添っていた。
おわり
美江は肩を揺すられて、目を覚ました。
さっきまで暗かった部屋に、明かりがつけられていた。
―――夢だったのかしら?
・・・そうよね。過去に戻るなんて、そんなこと出来るわけないのよ・・・。
この年になって、何夢見てるのかしら。
「美江」
名前を呼ばれて、美江は顔をあげた。
「―――ウソ。どうして・・?」
そこには正典の姿があった。
「おいおい、夫の顔を忘れたのか?」
と、正典は笑った。
美江の目から涙が溢れた。
―――夢じゃなかったのね。
あれは夢じゃなかったんだわ!
未来が変わった。
過去を変える事で、未来にも変化が起こっていた。
美江は今日、71歳の誕生日を迎える。
美江の隣には、夫の正典が笑顔で寄り添っていた。
おわり