成瀬くんとクリスマス




でも、最初は初々しかったやり取りも次第に慣れていって、彼ともっと一緒にいたいって気持ちがどんどん強くなった。


きっとワガママだった。

たぶん重かった。


喧嘩するたびに『別れる!』って本気じゃないのに私が言って。

彼は『そんなこと簡単に言うなよ』と、引き止めてくれる。



そんなお決まりのパターンだったはずなのに、『別れよう』と真剣に言ってきた彼に『そんなこと簡単に言わないで』とは言えなかった。



それから1か月。


あんなに予定を立てていたクリスマスの日を迎えて、彼から連絡が来るんじゃないかと期待してる私は本当にバカだと思う。


……ああ、色々なことを思い出したら余計に気分が沈んできた。


クリスマスに、こんなにもため息をはいているのは私ぐらいじゃないのかな。


すぐに戻ると言った先生はなかなか戻ってこないし、その間に私以外に補習を受けていた人たちがプリントを終わらせて次々と帰っていった。


そして、いつの間にか教室には私と成瀬くんだけになっていた。