次の日の朝、私はワクワクしながら学校に向かった。

案の定、彼とは昨日の場所で出会った。

昨日は聞けなかった名前を今日は聞こう。

私はそう思い、彼に声をかけた。

神「あの!」
?「何?」
神「昨日は、助けて頂き、ありがとうございました!」
?「あー、昨日の…」 
 「怪我はなかった?」
神「はい!実は、お礼をしたかったんですけど、お名前を聞いていなくて…」 
 「名前を教えて頂いてもよろしいでしょうか?」
?「名前?」
 「俺の名前は神楽坂恭也」
 「神楽に坂にうやうやしいって意味の恭に也って言う字」
 「君の名前は?」
神「あ、私は立花神楽耶と申します」
 「神に楽しいに耳にこざと辺の耶、です」
恭「俺と同じ字、入ってるじゃん!」
神「そうですね!ほんとだ」
恭「運命っぽいな!」
 「てか、何でそんな敬語なの?」
 「もしかしてお嬢様とかだったりする?」
神「お嬢様と言われればお嬢様です」
 「立花コンツェルンって知ってますか?」
恭「そんなの知ってるに決まってるって!」
 「まじのお嬢様かー」
 「てか、その制服がそうだよな」
 「まあ、宜しくな、神楽耶!」

いきなり呼び捨てにされた…!

彼に対する私の中の株が上がる。

神「はい!よろしくお願い致しますね!」