制服を着て、空を見上げて歩いた。



「出たら」

ぶっきらぼうに呟く彼を涙目でみると彼はバツが悪そうに目を逸らした。

画面の中の『お兄ちゃん』を指で触れると自動的に画面は切り替わる。

『永和か!?!?!?』

数秒後に出た『お兄ちゃん』はいつになく焦っていて私はその理由が父にあることを察した。

「うん」

『父さんが帰ってくること何で言わなかった』

「…ごめん」

『母さんが父さんのこと………』

その先を聞かなくても少し安心した自分がいたことに驚いた。

どうせ家にいない無責任な父親なんだから当然だと思った。

そんな自分を殺したいほど自分はいい子でいたかったのかもしれないけれど。

「それで?」

『父さんが怒鳴り散らしたんだよ。母さんにとっては知らない人から怒鳴られたのと同じでパニックになっちゃって』

「…は?」