制服を着て、空を見上げて歩いた。


涙を堪えながら口から出てくる数々の言葉が、さらに私を現実と向かい合わせていた気がした。

確かに、誰かに話したかった。

そんな気がしてたのに、話していいのかと不安にもなった。

…相手がずっと黙っていたから。

「亮、くん…?」

「…永和はもう、向き合いたくねえんだな?」

突如発せられた言葉に、突き付けるような言い方に私は肩を震わせる。

思考が停止しているのになんとか動かそうといくつもの言葉を溜める。

「向き合いたくないわけじゃないけど」

「うん」

「今は逃げたい」

数分後やっとの思いで絞り出したその言葉を私は数年後、どう受け止めているのだろう。