「いや、別に……
すげぇ必死な顔してるなと思って」

「だって、ヤバイじゃん。全然宿題終わらないし」

「お前、今まで何やってたんだよ……」

「いろいろ忙しくてさ」

そう答えたほのかの表情が少し緩んだ。

やはり何かいいことがあったんじゃないか。



「なんでそんなに忙しいんだよ……」

「なんでだろうね」

『お前彼氏できたのか?』と尋ねたかったが、首を傾げてごまかすほのかを見ていたら、聞いても答えてくれない気がした。