この時私の中で嫌な考えが浮かんで、
次の瞬間にその考えは確信に変わってしまった。


「だから!俺は黒澤男子高等学校の理事長の息子!
黒澤奏多!!黒澤男子高はこの学校の姉妹校だろうが!」


・・・奏多!?


「だから!証拠を見せなさいって言ってるでしょ!?
生徒手帳とか!」


「悪いが生徒手帳は忘れた!
理事長か朝香凛音を呼べば分かる!」


「出来ません!いいから職員室に来なさい!」


奏多が先生に連行されそうになった時、
凛音ちゃんが生徒たちの群れから飛び出した。