わけが分からないという表情。

そりゃそうよ、
あたしだってわけが分からない・・・。


「それを伝えに来た。
じゃあ、わしは帰るからな!
・・・健司!来週は家に帰ってくるんだな!」


そう言い残し、父さんは帰っていった。


・・・あ!


「・・・幸奈ちゃん、大丈夫!?」


しばらく3人とも黙っていたが、
幸奈ちゃんが心配になり、声をかけた。


「は、はい・・・。
あたしは・・・平気です・・・」


未だに少しボーっとしていた
幸奈ちゃんだったが、
次第に理解が追いつく・・・と思う。


「幸奈ちゃん、
あなたの寮に寄って行っていいかしら?
少し・・・話がしたいの・・・」