先生と17歳のあいだ




「お、16.3秒。けっこう速いじゃん」


……ハア、ハア……。

私はゆっくりと呼吸を整える。




「やっぱり問題は城田だよな……」


先生の声に振り返ると、城田さんはまだゴールしていなかった。



「ハア……やば、きつい……」


顔を歪めながらゴールした城田さんは私以上に息が上がっていた。ストップウォッチのラップ機能を使って城田さんのタイムも計っていた先生がスマホの画面を見せる。



「25秒。遅い」


疲れている城田さんに容赦ない言葉を投げた。



「とりあえず頭を左右に振るのはやめろ」


「え、ふ、振ってないよ!」


「めっちゃ振ってる。な?」


先生が同意を求めてきてどうしようか迷ったけれど、私はコクリと申し訳なさそうに頷いた。



「う、嘘っ……。すごい恥ずかしいんだけど」


顔を赤くしてる城田さんがちょっと可愛い。




「とりあえず頭を振らずに腕を振れ。あと腰を曲げずにまっすぐにして走る時は膝も上げること」


「そんなこと急に言われても……」


「俺はなにか飲み物でも買ってきてやるから、その間は自分たちで自主練してろ」


先生はそう言って、グラウンドを離れていった。