先生と17歳のあいだ








昼下がりの週末。普段は家で引きこもるだけの私が今日は珍しく出かけていた。


場所は市民運動公園。子供たちが遊べる複合遊具の他に、テニスやサッカー、ラグビーなどができるコートも完備されている。

特に陸上競技のグラウンドは学校に比べて倍の広さがあり、基本的には誰でも使えるように毎日開放されていた。




「なあ、これって休日手当て出んの?」
 

芝生の上にあぐらをかいて、ずっと気だるそうにしているのは郁巳先生だ。

 

実は先生を呼び出したのは私。


【リレーの練習をしたいので協力してください】


メールを打つこと自体に慣れていないから、その文章を送るだけでかなり戸惑ってしまった。
 

 
「いくみんって、私服もそういう感じなんだね」


私の隣には、城田さんもいる。


とりあえず折り畳み傘を貸してもらった日に連絡先は交換したけれど、さすがに休日にふたりきりだと私にはハードルが高いので、先生にも来てもらったというわけだ。