先生と17歳のあいだ






「俺が友達になってやろうか?」

「……え?」


返事はしないつもりだったのに、思わず反応してしまった。



「明日もひとりなんだろ?俺もどうせ昼休みはここに来るし、ひとりで弁当を食うより話し相手がいたほうが飯はうまいよ」


な、なにを言ってるんだろう?

先生が友達?

そんなのありえない。



「い、いいです。別に」

この短時間のやり取りでさえ戸惑っているのに、明日も先生とふたりきりなんて耐えられない。



「あ、俺、そろそろ戻るわ。次返す小テストの採点まだなんだよ」

「ま、待ってください。私は友達なんて……」


私の言葉なんて無視して、先生は歩き出す。



「的井。明日もここに来いよ」


バタンッと閉まってしまった非常階段の扉。私は友達なんていらないのに、強引に自分の意見だけを押し付けて行ってしまった。



「……最悪」

私は力が抜けたように手すりに寄りかかる。



やっぱり世界は、私に優しくない。