「先生は高校生の時、どんな感じでしたか?」
何故かふと、そんなことが気になった。
「うーん。すげえガキだったと思うよ。親には反抗ばっかりしてたし、気の合う仲間の家に入り浸ってバカなことしかしてなかった」
「不良だったんですか?」
「まさか。喧嘩はしたことなかったし、悪さもしなかったよ。ただそれ以外のやんちゃなことは一通りしたかな」
先生が当時を思い出したように遠い瞳をした。
「……17歳の先生が私と同級生だったら、きっと友達になろうなんて言わなかったでしょうね」
「それは10年前の俺に聞いてみないと」
先生はたぶん、高校生の頃も人気者だった。
今と同じように甘いルックスで女子にはモテていただろうし、どこにいても自然と人が寄ってきて、先生がいる場所は明るくなる。
そんな姿が頭にぼんやりと浮かぶけれど、どんなに想像しても私は高校生の先生には会えない。
17歳と27歳。10歳という差を、今改めて実感してる。



